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2014年度版 静岡サイエンススクールを知る

目 的

 天然資源に恵まれない日本が、豊かな社会を維持し発展させるためには、高度な科学・技術とその能力を発揮できる科学者の育成が欠かせません。静岡県を含む中部・東海地方は先進的なものづくりが盛んなど、科学・技術に関心の高い地域です。これまでにも、優れた科学者・技術者が育っていますが、科学・技術がますます重要視される時代にあって、さらに多くの優秀な人材を育てることが大きな課題でしょう。そこで、静岡大学では、未来の科学者を養成するための講座として、「地域で育む未来の科学者 - 静岡サイエンススクール -」を、2010(平成22)年度から開くことにしました。理科や数学が大好き、実験や観察がとても楽しい、将来は科学者になるのが夢、そういう意欲と才能を持つ中学生・高校生を静岡県の内外から広く受け入れ、先端的な科学プログラムを含むサイエンスに関するさまざまなプログラムを継続的に受けてもらうことで、才能を開発して、未来の有能な科学者として育ってもらうことが目的です。

概 要

 先端科学のトピックの解説をする「ジュニアサイエンスカフェ」と、実際に実験・観察をする「実験ワークショップ」の二つからなる、「ジュニアサイエンスワークショップ」が主なプログラムです。学年や発達段階にあわせて、「ジュニアサイエンスワークショップ」には、入門編(ステップ1)、発展編(ステップ2)、テーマ別研究体験編(ステップ3)の3ステップが用意してあります。学年が上がるにつれてステップ1、ステップ2、ステップ3へと上がっていく仕組みです。
  入門編(ステップ1)と発展編(ステップ2)では、それぞれ年間3〜5回と5〜8回、静岡大学に来校して「ジュニアサイエンスカフェ」と「実験ワークショップ」を行います。その日の内容の要約、発展的に調べたこと、疑問、感想などをレポートにまとめます。レポートは評価をつけて返却されます。優秀な受講生は表彰され、次のステップへの受講資格が与えられます。テーマ別研究体験編(ステップ3)では、年間10回ほど静岡大学に来校して研究室毎に異なるテーマで研究を進めていただきます。
  この他に、一流の科学者による講演会「スペシャルサイエンスレクチャー」と、大学や民間の研究所で活躍している若手研究者による「キャリアデザインワークショップ」も行います。「スペシャルサイエンスレクチャー」では、研究内容に加えて、発見や発明に至った経緯やエピソード、研究に対する姿勢、科学者になった動機、生き方などを語ってもらいます。「キャリアデザインワークショップ」では、大学や国公立の研究機関で基礎研究に携わる研究者だけでなく、民間企業で研究や開発を行っている研究者や技術者も積極的に招いて、それぞれの立場から研究現場の様子、研究者の生き甲斐などを話してもらいます。どちらも、質疑応答の時間を十分取るので、直接、話すこともできます。

 

ステップ1:2014年度の新規募集はありません

 

ステップ2:2014年度の新規募集はありません

 

ステップ3:高校1年〜3年 10名程度

入校式(サイエンススペシャルレクチャーを行う)
    2014年5月25日(日) 13:00-16:00(予定)

ワークショップ

 あらかじめ決められたテーマを指導教員について研究・学習を行ないます。内容は大学の卒業研究程度で、目標は研究会や学会での発表です。テーマごとに異なる講座開催日時は、入校式の日に、担当教員と受講生で相談して決めます。

 なお、すべての受講生には3月に成果発表会を行ってもらいます。

選択可能なテーマ一覧(予定)

テーマA1:X線で見る酸化物超伝導体 

(嶋田大介 理学部・物理学科・准教授)

この講座では、同じ条件で酸化物超伝導体を作り、電気炉で焼く条件を変えていくつかの試料を作ります。それぞれの試料のX線回折実験や電気抵抗の温度変化を測定し結果の違いを比較します。

テーマA2:分裂酵母のサイクリン依存プロテインキナーゼの局在変化

(瓜谷眞裕 理学部・化学科・教授)

分裂酵母は出芽酵母と同様、酵母の一種ですが、出芽ではなく分裂で増殖する酵母です。分裂様式が高等動植物に似ているので、細胞増殖の研究によく使われています。ここでは、細胞増殖を止めて休止期に入る過程と休止期での生存維持の仕組みを研究します。サイクリン依存プロテインキナーゼ(CDK)という増殖の推進に必要なタンパク質に着目して研究を進めます。さまざまな遺伝子変異株について、蛍光顕微鏡でCDKの局在を観察します。

テーマA3:DNA の抽出どこまでできる?

(天野豊己 理学部・生物科学科・准教授)

植物からDNAを取りだしてPCRで光合成に大事な遺伝子の増幅をおこないます。全然違う種類の野草から取り出したDNAは同じ配列なのでしょうか違う配列なのでしょうか。いろいろな野草といろいろな遺伝子について比較をしてみます。

テーマA4:遺伝子組み換え技術をつかって、遺伝子の働きを探る

(木嵜暁子 理学部・生物科学科・准教授)

この講座では、遺伝子導入の技術を使って植物の遺伝子の働きを調べる方法を学び、体験してもらいます。遺伝子組み換えを実際に体験してもらうとともに、遺伝子が植物のどこで、どのように働いているかを調べる方法を学び、体験してもらいます。

テーマA5:神経行動学入門:動物は何を感じ・何を考え・どのように動くのか?

(竹内浩昭 理学部・生物科学科・教授)

カラス,ヒヨコ,アホロートル(メキシコサンショウウオ)などを対象とした観察や実験を通じて、動物が何を感じ・何を考え・どのように動くのかを調べる神経行動学研究を体験してもらいます。

テーマA6:人工地震波で見る東海地方

(生田領野・理学部・地球科学科・講師)

地震は人の生活に危害を及ぼす天災ですが、微弱な地震の波は、地球の内部を診ることに利用できます。この講座では、静岡県と愛知県に設置した人工震源装置から発生する地震の波を使い、将来南海トラフの巨大地震が起こると言われている東海地方の地下で地殻の状態が変化していく様子を捉える事に挑戦します。

 

サイエンススペシャルレクチャー  

2014年5月25日(日)(入校式のオープニングとして開催)

「超伝導の世界」(嶋田大介 静岡大学理学部・准教授)

キャリアデザインワークショップ  

2014年11月16日(日) 13:00-16:00 (予定) 

テーマ別研究成果発表会  

2015年3月8日(日) 12:30-16:00(予定) 

ステップ3の受講生が発表

修了式

2015年3月8日(日) 16:00-17:00(予定)

 

 


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