静岡サイエンススクール2014「サイエンス・サマープログラム2014」

 2014年8月11(月)〜15(金)に、静岡サイエンススクール2014夏休み特別企画として「サイエンス・サマープログラム2014」を実施します。
  理科や数学が大好き、実験や観察がとても楽しい、将来は科学者になるのが夢、そういう方は是非ご応募下さい。
サイエンス・サマープログラム2013では、3つのプログラム (1) サイエンスワークショップ(8/11-14) ; (2) サイエンススペシャルレクチャー(8/15) ; (3) キャリアデザインワークショップ(8/15) を用意しました。どれか一つ、あるいは全てに応募できます。

日 時:
  2014年8月11日(月) 10:00-16:00 サイエンスワークショップ1
  2014年8月12日(火) 10:00-16:00 サイエンスワークショップ2
  2014年8月13日(水) 10:00-16:00 サイエンスワークショップ3
  2014年8月14日(木) 10:00-16:00 サイエンスワークショップ4
  2014年8月15日(金) 10:00-12:00 サイエンススペシャルレクチャー
  2014年8月15日(金) 13:00-16:20 キャリアデザインワークショップ

会 場:
  静岡大学静岡キャンパス(理学部A棟,キャンパスミュージアムなど)
  (〒422-8529 静岡市駿河区大谷836)

プログラム概要,対象学年,募集定員:

(1)サイエンスワークショップ:8月11日(月)から14日(木)までの4日間
  講義と実験がセットになったもので、やや発展的な内容のものです。1日に1つ、4日間で4つのテーマの講座を行います。テーマごとにレポートを提出してもらい、希望者にはコメントをつけて返却します。各テーマの定員は20人で、対象学年は中学校1年生から高校3年生です。テーマは1〜4つの範囲で申し込めますが、受講希望者が多いテーマについては、書類審査で受講生を選抜します。

  8月11日(月) 「植物を見分けて植物の進化を考えてみよう
     (徳岡徹 静岡大学理学部生物科学科 准教授)
     花を咲かせる植物はこの地球上におよそ28万種類もあり、
    静岡県には日本の植物の7割に当たる約3500種が生育してい
    ます。この植物の多様性は長い年月をかけて、植物が少しず
    つ進化してきた結果です。この進化の痕跡は今ある植物の特
    徴に残っています。身近な植物を観察してその進化の痕跡を
    見つけ、1つ1つの植物を見分けて(分類して)みましょう。

  8月12日(火) 「地震の波で地下を見る
     (生田領野 静岡大学理学部地球科学科 講師)
     地震はわたしたちの生活を脅かす自然の驚異と捉えられて
    います。しかしその一方で、絶えず起きている中規模の地震
    は、目で見ることのできない地球の内部を照らす「光源」と
    して使われている側面もあります。この講座では、実際に地
    震を発生させて、「光源」をもって見ることのできない地下
    の様子を捉える体験を行ってみましょう。

  8月13日(水) 「物理とは何か?-実験を通じて物理を理解しよう-
     (嶋田大介 静岡大学理学部物理学科 准教授)
     高校に入ると理科の科目がいくつかに分かれます。その一
    つが物理学です。物理学には力学、電磁気学、波、原子・分
    子など、いろいろな分野があります。この講座では、物理に
    関する簡単な実験を見てもらって、物理の面白さを知っても
    らうのが目的です。少し難しい内容が含まれていますが、実
    験を目で見て理解を深めていってもらいたいと思います。

  8月14日(木) 「光合成生物が光を見て光を食べる仕組みを理解しよう
     (成川礼 静岡大学理学部生物科学科 講師)
     光合成生物は光を情報として認識し、変動する光環境に応
    答します。光合成と聞くと、緑の葉っぱを思い浮かべがちで
    すが、緑色でないカラフルな光合成生物がたくさん存在し、
    生物の種類によって、光の「色」に対する好みが異なります。
    また、光は強ければ良いのではなく、光の「強さ」にも好み
    があります。光の色や強さを見るタンパク質が光を情報とし
    て捉え、効率良く光合成する(光を食べる)ために、自身の
    体を最適化します。そのような巧みな戦略について、実験を
    通して理解できます。

(2)サイエンススペシャルレクチャー:8月15日(金)午前
  国内外で活躍するベテラン科学者の講演です。研究内容に加えて、発見や発明に至った経緯やエピソード、研究に対する姿勢、科学者になった動機、生き方などを語ってもらいます。定員は80人。中学生および高校生を想定していますが、特に意欲がある方ならどなたでも結構です。保護者・学校関係者の参加も歓迎します。今回は、特別にキャンパスミュージアム見学も行いますが、こちらはスペースの都合により、十数名程度の小グループに分かれてミュージアム内を案内します。

    「富士山はどんな山?」 和田秀樹 (静岡大学理学部 名誉教授)
      +キャンパスミュージアム見学
     富士山は、日本で最も高い山で、そのすぐ目の前にある駿
    河湾の深さは、3000mにすぐ届く。高い山に登れば酸素が少な
    くなり、呼吸困難になり、駿河湾の底に潜れば冷たく押しつ
    ぶされてしまう。これほど近いところに、とっても大きな違
    いのある場所があるのは、世界広しといえども、どこにもな
    い。その謎は富士山の溶岩に隠されている。キャンパスミュ
    ージアム秘蔵の標本や資料に触れながら解説する。
    「キャンパスミュージアム見学
     白亜紀の生物化石と化学化石、オストラコーダという生物の
    微化石、地球最古の岩石や珍しい鉱物やめずらしい鉱物など、
    静岡大学の博物館キャンパスミュージアムには貴重な資料が大
    切に保管され、研究のために使われています。普通では見られ
    ないようなものを見学できるチャンスです!

(3)キャリアデザインワークショップ:8月15日(金)午後
  知っているようで意外と知らない理系の仕事。理系の仕事とはどのようなものか、どのような楽しさがあるのか、どうしたら理系の仕事に就けるのか、などについて3名の講師に紹介してもらいます。質問の時間もあるので、聞きたいことは何でも聞いてください。定員は80人。中学生および高校生を想定していますが、特に意欲がある方ならどなたでも結構です。保護者・学校関係者の参加も歓迎します。

    「科学者と市民をつなぐ 〜サイエンスコミュニケーション〜
     藪嵜清香 (静岡科学館る・く・る エデュケータ)
     研究者が扱うような内容でもわかりやすく伝え、市民のみなさ
    んが社会の出来事を自分自身で考える事をお手伝いすることを
    「サイエンスコミュニケーション」といいます。このようなこ
    とを実際に行っている人を「サイエンスコミュニケーター」と
    呼ばれています。静岡科学館の職員である私自身も、その1人
    です。サイエンスコミュニケーターの活動について、実例をだ
    しながら紹介をします。

    「日本の生き物たちの危機 -生物保護の必要性について-
     加藤英明 (静岡大学教育学部 講師)
     世界には、全長3mのコモドオオトカゲや体重250㎏のガラパ
    ゴスゾウガメなど、不思議な生き物が数多く存在します。そん
    な迫力ある外国の生き物に魅了される人は子供から大人まで数
    多く、私もその一人でした。しかし、近年は巨大なワニガメや
    カミツキガメなどの外国の危険な生き物が、私たちの身近な川
    に出現しています。なぜでしょうか?静岡県における外来生物
    の現状と、生き物との正しい関わり方について紹介します。

    「人生に必要な2つのこと
     三浦有紀子 (静岡大学教育研究プロジェクト推進室 特任教授)
     小学生の頃に読んだメンデルやマリー・キュリーの伝記とた
    んぱく質の本に触発されて、何が何でも「理系」と思ったもの
    の、高校生の頃には、両親の希望もあって(薬剤師になる気は
    毛頭ないのに)薬学部志望になりました。そこから現在に至る
    までの自分の道探しは、幸運の連続でした。博士号取得、米国
    留学、出産や転職等、いろんな経験があったからこそ、今、研
    究者とは違う立場で「科学・学術研究の振興」のために働く新
    しい職業に挑戦できているのだと思います。そんな涙と爆笑の
    連続をお話します。

受講料:
  無料
応募締切:
  2014年7月11日(金)必着

応募方法:
  「(1) サイエンスワークショップ 8/11〜14」受講希望者は、書類をそろえて静岡サイエンススクール運営委員会に郵送して下さい。
  「(2) サイエンススペシャルレクチャー & キャンパスミュージアム見学 8/15」や「(3) キャリアデザインワークショップ 8/15」のみの参加を希望される方は事前申し込み不要ですが、会場の都合で当日参加できない場合がありますので、予めご了承ください。
  なお、申込み多数の場合は、書類審査で選抜します。

問合せ先:
    静岡大学理学部 静岡サイエンススクール運営委員会
    〒422-8529 静岡市駿河区大谷836
    TEL: 054-238-3080 FAX: 054-238-6351
    E-mail:office@ipc.shizuoka.ac.jp
    URL:http://mirai-sss.jp/modules/ccenter/

プログラム詳細・参加申込書は、

こちらをダウンロードください。

「サイエンス・サマープログラム2014」募集要項・参加申込書