2010〜2012年にステップ1またはステップ2を受講した方(SSS-Step1-2既習者)で、年間を通して静岡大学に来校し、サイエンスワークショップをはじめとする各プログラムを受けられる中学生と高校生(下記参照)。ステップ終了後、次年度以降に上位のステップに進む意志のあることを前提とします。静岡大学に来校できるなら、県内・県外を問わず、どの地域からでも参加できます。
無料。ただし、静岡大学までの交通費は個人負担です(交通費の補助制度あり)。午前と午後にまたがる場合は、各自、昼食のご用意をお願いします。
ステップ2:中学3年~高校2年 20名
・入校式(サイエンススペシャルレクチャーを行う)
2013年5月26日(日) 13:00-16:00(予定)
・ワークショップ(それぞれ10:00-16:00)
第1回:2013年6月16日(日) 深海・温泉・地下圏の極限環境微生物を診てみよう
(木村浩之 理学部・地球科学科・講師)
微生物は、人間の体内、土壌、大気、湖沼、海洋など様々な環境に生息しています。さらに、高圧の深海、高温の温泉、暗黒の地下圏といった極限環境でも高い活性を有する微生物を見ることができます。この講座では、環境微生物の培養・観察を体験してみましょう。また、極限環境微生物が持つ特殊機能の有効利用を考えてみましょう。
第2回: 2013年6月30日(日)原子の出す光の波長測定
(阪東一毅 理学部・物理学科・講師)
この講座では、前半は原子が光を出す仕組みや蛍光灯の原理などを学び、後半はグループにわかれて実際に分光器を使って、いろいろな原子の出す光を波長に分解して観察します。
第3回:2013年7月28日(日) 高等動物の体の成り立ちを調べてみよう
(小池亨 理学部・生物科学科・講師)
マウスの解剖を通じて、体を構成する器官について学びます。また、組織切片標本を顕微鏡で観察し、器官を構成する組織の成り立ちを理解します。
第4回:2013年9月8日(日) 金属化合物とクロミズム現象
(仁科直子 理学部・化学科・助教)
私たちは太陽を見てまぶしいと感じたり、お茶を飲んで暖かいと感じたり、様々な刺激を受けながら生活しています。一方で、分子の世界でも光や熱など外からの刺激に応答するものがあります。この講座では刺激に応答して色の変化が起こる「クロミズム」という現象について観察してみましょう。
第5回:2013年10月6日(日) 植物細胞を裸にして観てみよう
(木嵜暁子 理学部・生物科学科・准教授)
植物細胞は動物細胞と異なり細胞膜の外側に細胞壁を持っています。そのため、動物細胞とは異なる性質を持っています。この講座では、植物細胞から壁を取り除くとどのような細胞になるか観察してもらいます。
第6回:2013年10月27日(日) クロマトグラフィーによる混合物からの分子の分離実験
(大吉崇文 理学部・化学科・講師)
身の回りの物質は、多種多様な分子から成る混合物であり、混合物中の分子はそれぞれ化学的な性質が異なっている。そこで身の回りの混合物から分子の性質の違いを利用してクロマトグラフィーにより分子を分離してみる。クロマトグラフィーは工業的にも研究においても重要な分子の分離方法なので、そのクロマトグラフィーの原理と共に実際の実験法を学ぶ。
第7回:2013年11月24日(日) 放射線を調べてみよう
(奥野健二 理学部・放射科学研究施設・教授、大矢恭久 理学部・放射科学研究施設・准教授)
近頃よく耳にするようになった放射線。その正体は、性質は、人体に有害なの、有益なの?そんな放射線のことを学びます。午前は、放射線の講義の後、霧箱で普段は目で見えない放射線を観察します。午後は放射科学研究棟の見学をした後、放射線の性質を調べる実験をします。
・サイエンススペシャルレクチャー
2013年5月26日(日)(入校式のオープニングとして開催)
(村井久雄 静岡大学理学部・教授)
・中間報告会
11月17日(日) 9:30-12:00(予定)
自然科学に関心を持ったきっかけ、これまでに受けた講座で印象に残ったこと・学んだこと、これからの抱負、ステップ3での希望、将来の夢・なりたい科学者像などを、一人3分で話をしてもらいます。
・キャリアデザインワークショップ
11月17日(日)静大祭期間中 14:00-16:00 (予定)
・テーマ別研究成果発表会
2014年3月9日(日) 12:30-15:00(予定)
ステップ3の受講生が発表、ステップ2の受講生は聴講
・修了式
2014年3月9日(日) 15:00-17:00(予定)
ステップ3:高校1年~3年 10名
・入校式(サイエンススペシャルレクチャーを行う)
2013年5月26日(日) 13:00-16:00(予定)
・ワークショップ
AコースまたはBコースからひとつ選んで行います。Aコースでは、あらかじめ決められたテーマを指導教員について研究・学習を行ないます。内容は大学の卒業研究程度で、目標は研究会や学会での発表です。Bコースでは自主研究・自主学習が中心になります。まず、テーマと計画を出してもらいます。それにふさわしい教員をこちらで選んでつけるので、その指導のもとに自主研究・自主学習を行い、適宜、大学の持っている測定機器、情報機器、資料、ソフト、書籍などを利用して高度な研究(または高度な学習)を進めます。目標は自由研究のコンクール入賞です。Aコース、Bコースとも開催日時は、入校式の日に、担当教員と受講生で相談して決めます。
Bコースを希望した場合、テーマによってはこちらで指導教員をつけられない場合があります。もし支援を受けられない場合は、代わりにAコースのテーマを行うこともできます。そういう希望があればAコースの希望するテーマをあげてください。
なお、Aコース、Bコースに限らず、すべての受講生には3月に成果発表会を行ってもらいます。
Aコース(テーマ別研究コース)
テーマA1:X線で見る酸化物超伝導体
(嶋田大介 理学部・物理学科・准教授)
この講座では、同じ条件で酸化物超伝導体を作り、電気炉で焼く条件を変えていくつかの試料を作ります。それぞれの試料のX線回折実験や電気抵抗の温度変化を測定し結果の違いを比較します。
テーマA2:光物理の研究
(阪東一毅 理学部・物理学科・講師)
光に関わる物理の研究を行います。テーマとしては次の3つのうちの1つを行います。1.有機EL材料の発光メカニズムの物理的解明、2.発光物質をナノスケールにした場合に出現する新しい光物理現象の観測、3.光そのものの性質を調べる研究、です。
テーマA3:細胞がふえる機構を知る-がんとは何か?-
(丑丸敬史 理学部・生物科学科・教授)
がんは細胞分裂が止まらなくなる病気です。どのような仕組みで細胞は増殖するか、またどのようにしてがんが発生するのか。その仕組みを調べてみよう!
テーマA4:DNA の抽出どこまでできる?
(天野豊己 理学部・生物科学科・准教授)
植物からDNAを取りだしてPCRで光合成に大事な遺伝子の増幅をおこないます。全然違う種類の野草から取り出したDNAは同じ配列なのでしょうか違う配列なのでしょうか。いろいろな野草といろいろな遺伝子について比較をしてみます。
テーマA5:神経行動学入門:動物は何を感じ・何を考え・どのように動くのか?
(竹内浩昭 理学部・生物科学科・教授)
カラス,ヒヨコ,アホロートル(メキシコサンショウウオ)などを対象とした観察や実験を通じて、動物が何を感じ・何を考え・どのように動くのかを調べる神経行動学研究を体験してもらいます。
テーマA6:分裂酵母のサイクリン依存プロテインキナーゼの局在変化
(瓜谷眞裕 理学部・化学科・教授)
分裂酵母は出芽酵母と同様、酵母の一種ですが、出芽ではなく分裂で増殖する酵母です。分裂様式が高等動植物に似ているので、細胞増殖の研究によく使われています。ここでは、細胞増殖を止めて休止期に入る過程と休止期での生存維持の仕組みを研究します。サイクリン依存プロテインキナーゼ(CDK)という増殖の推進に必要なタンパク質に着目して研究を進めます。さまざまな遺伝子変異株について、蛍光顕微鏡でCDKの局在を観察します。
テーマA7:地殻変動で見る南海トラフ下の地震準備過程
(生田領野・理学部・地球科学科・助教)
カーナビや携帯電話などでおなじみのGPSですが、地球科学の分野では宇宙測地技術として地殻変動や地震の研究に用いられています。国土地理院が全国に1300点展開しているGPS地殻変動観測網(GEONET)のデータを用いて、静岡から四国沖までの南海トラフ沿いで起こっている地殻変動から、地下の様子を探ります。
Bコース(自主研究・自主学習コース)
自主研究のテーマと計画をA4用紙1枚程度にまとめて提出してください。確認研究ではなく、自分のアイディアに基づくオリジナルな研究とします。実施可能な場合は、こちらで指導教員を選んで支援を行います。また、研究でなくても高度な学習(大学の教科書を使ったり、英語の原著論文を読むなど)も歓迎します。この場合も、学習したい内容と動機、決意などをA4用紙1枚程度にまとめて提出してください。
なお、下記の内容B1~B5については指導可能な教員をつけることができます。もちろん下記以外でも結構です。
テーマB1:
・分子原子のなりたちの理論(量子化学)について学ぶ高度な学習。
テーマB2:
・数学に関する高度な自主学習。ただし分野による。
テーマB3:
・昆虫(特に害虫)の生物学に関する自主研究。
テーマB4:
・酵母などの微生物や発酵に関する自主研究。
テーマB5:
・その他の自主研究または高度な自主学習
・サイエンススペシャルレクチャー
2013年5月26日(日)(入校式のオープニングとして開催)
(村井久雄 静岡大学理学部・教授)
・中間報告会
11月17日(日) 9:30-12:00(予定)
これまでに研究したことや学習したことを、一人6分で話をしてもらいます。
・キャリアデザインワークショップ
11月17日(日) 静大祭期間中 14:00-16:00 (予定)
・テーマ別研究成果発表会
2014年3月9日(日) 12:30-15:00(予定)
(ステップ3の受講生が発表、ステップ2の受講生は聴講)
・修了式
2014年3月9日(日) 15:00-17:00(予定)
以下の書類をそろえて下記に郵送して下さい。申込書は下記に請求するか、静岡サイエンススクールのホームページよりダウンロードしてください(http://www.mirai-sss.jp/)。なお、個人情報は厳正に管理します。
〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836
静岡大学理学部総務係内 静岡サイエンススクール運営委員会宛
・所定の申込書に必要事項を記入したもの(申込書は本HPよりダウンロードできます)
・自分の住所と宛名を書いた返信用の封筒(定型・80円切手貼付)
平成25年3月31日(日)(消印有効)
書類審査で選抜します。
応募者全員に郵送で選抜結果をお知らせします。
経済的に困難な方には交通費を全額補助します。経済的困難の基準は、中学生の場合は就学援助を受けていること、高校生の場合は諸会費の免除を受けていることとします。受講決定後に、それぞれを受けていることの証明書類を提出していただきます。遠隔地の方には、交通費の一部を補助します。基準は、鉄道を片道で100km以上の場所に居住していることとします。補助の対象は受講者のみで、同伴者は対象外です。交通費が対象で、宿泊費は対象外です。補助を希望する方は、申込書の所定欄にその旨、記入してください。
静岡サイエンススクールの受講を認められた方は、必ず入校式に出席してください。特に、ステップ3の受講生は、この日に日程の調整をするので、あらかじめ自分のスケジュールを確認してきてください。
日時:2013年5月26日(日) 13:00-16:00(予定)
場所:静岡大学理学部A棟2階大会議室(A209室)
持ち物:筆記用具、受講許可書
入校式の予定:
・事務手続き
・今後の予定と注意事項などの説明
・静岡サイエンススクール長のあいさつ
・サイエンススペシャルレクチャー(村井久雄 静岡大学理学部・教授)
・レポート作成
・解散
バ ス:JR 静岡駅北口からの乗車
しずてつジャストラインバスJR静岡駅北口バスターミナル8番乗場から「静岡大学」又は「東大谷」行きに乗車し、「静岡大学」又は「静大片山」下車(1時間に5~6本運行・料金280円・所要時間約20分(交通事情により変動あり))
バス停から静岡大学理学部には、徒歩で約10分。
タクシー:静岡駅北口または南口から15分程度。大学構内の地図は次の静岡大学のホームページを参照。http://www.shizuoka.ac.jp/access/map_shizuoka.html
静岡大学理学部総務係内 静岡サイエンススクール運営委員会
〒422-8529 静岡県静岡市駿河区大谷836
Tel: 054-238-3080 Fax: 054-238-6351 e-mail: office@mirai-sss.jp(@を小文字に変えてお送り下さい。)
TEL: 054-238-4761(瓜谷)、054-238-4773(竹内)、054-238-4742(嶋田)
ここからカレンダが始まります。このリンクでカレンダを読み飛ばせます。
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